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文献詳細

雑誌文献

胃と腸8巻7号

1973年07月発行

文献概要

今月の主題 消化管出血の緊急診断 主題

緊急内視鏡検査とその合併症

著者:

所属機関: 1

ページ範囲:P.887 - P.892

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Ⅰ.緊急内視鏡検査の実際

 上部消化管出血を伴う患者を診た時には,その出血源を確認し,部位の決定をまって,はじめて最適な治療上のアプローチが可能になる.出血病変の明白な確認は,ふつうレ線検査のような,間接的診断法では不可能である3).潜在的出血病変ならレ線検査でも発見されるが,それらの病変から出血が実際に起きているという確証は得られない.選択的血管撮影法が出血源の確認に役に立つケースもあるが8)18),頻繁には使用されていない.したがって,出血源を直接に観察することだけが,出血部位の確証となる.われわれは,出血が始まってから12~16時間以内のなるべく早い時期に緊急内視鏡検査(Emergency Endoscopy,E. E.)を行なう必要があると考えている12)14)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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