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文献詳細

雑誌文献

胃と腸8巻7号

1973年07月発行

研究

多発性胃潰瘍の臨床病理学的検討

著者: 飯田太1 菅谷晴彦1

所属機関: 1信州大学医学部第2外科

ページ範囲:P.937 - P.941

文献概要

 胃における消化性潰瘍の好発部位は,大井ら1)によって明らかにされたごとく,胃底腺と幽門腺の境界領域,あるいはそれよりやや幽門側とされている.このことは単発性潰瘍の場合は容易に容認できるが,多発性潰瘍では多少の問題点を内蔵している.すなわち多発性潰瘍の中でも接吻潰瘍,あるいは線状潰瘍は境界領域に沿って発生するので,潰瘍好発部位の原則と一致し問題はないが,小彎線に平行にたて,あるいはややななめに発生する多発性潰瘍は潰瘍の好発部位の原則とどのような関係にあるか興味ある問題である.従来の研究ではこのような点について詳細に検討した業績は意外に少ないので,本論文の主題としてとりあげた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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