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文献詳細

雑誌文献

胃と腸8巻7号

1973年07月発行

症例

Fornix大彎の比較的小さな陥凹性胃癌の1例

著者: 新海真行1 河合信太郎1 竹内淳一1 宮津喬彦1 小林由樹1 植田正昭1 佐野博1 籾山利雄2

所属機関: 1市立半田病院内科 2もみやま外科病院

ページ範囲:P.949 - P.956

文献概要

 近年胃診断学の進歩は目ざましく,胃のほとんどの部位の病変も発見診断できるようになった.今なお発見のむずかしいとされている部位の病変の一つに,胃体部より高位の大彎に発生した病変がある.筆者らは吐血を主訴として入院された40歳の女性をX線スクリーニング検査にてFornix大彎の異常所見に気づき,X線精密検査,内視鏡検査,胃生検にて胃癌と確定診断し得た,部位的に発生頻度の少い比較的小さな胃癌の1例を経験したので,その病変の存在診断および質的診断のできるX線像,特に病変の正面描出法を中心に若干の考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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