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文献詳細

雑誌文献

胃と腸8巻9号

1973年09月発行

文献概要

今月の主題 胃潰瘍の良・悪性の鑑別診断 主題

X線的立場からみた胃潰瘍の質的診断の限界

著者: 熊倉賢二1 丸山雅一1 杉山憲義1 佐々木喬敏1 馬場保昌1 竹腰隆男1 高木国夫2 中村恭一3 菅野晴夫3

所属機関: 1癌研究会付属病院内科 2癌研究会付属病院外科 3癌研究会付属病院病理

ページ範囲:P.1183 - P.1199

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 かつて,外国人が胃潰瘍の質的診断に非常に興味をもっているという話を聞いて,奇異な感じをもったことがある,当時,私どもの第一の関心事は,より小さな,より微細な早期癌の診断ということであったから,潰瘍辺縁にある癌はすでに小さな病変ではなかったわけである.それに,Ⅲ+Ⅱcの症例が意外に少なかった.

 ところが,昨年,本誌でも,Ⅱb型早期胃癌についで,Ⅲ型早期胃癌が特集され,ついで悪性サイクルが特集された.主題も症例も座談会の記事も興味深かった.そして,最近,国立がんセンターの市川平三郎先生から,胃潰瘍の良性・悪性の鑑別診断についての,外国人とわれわれとの間の差を解説してもらって,なるほどと感じ入った.そのような立場からの特集は本誌にもないようである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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