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文献詳細

雑誌文献

胃と腸8巻9号

1973年09月発行

今月の主題 胃潰瘍の良・悪性の鑑別診断

主題

内視鏡近接観察からみた胃潰瘍の質的診断の限界

著者: 市岡四象1 宮川晋爾1 星野聡1 鈴木博孝1 井手博子1 山田明義1 山内大三1 長廻紘1 丸山正隆1 田中三千雄1 高瀬靖広1 鈴木茂1 榊原宣1 小林誠一郎1 竹本忠良1

所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター

ページ範囲:P.1201 - P.1207

文献概要

 悪性サイクルの概念の確立は,早期胃癌の研究史上に特筆すべき業績の一つであるが,この概念の認識によって潰瘍性病変の診断学は大きな転機を迎えるとともに,あらたにいくつかの問題を提起しつつある1)~4)

 すなわち,まず素朴な疑問として良性サイクルと悪性サイクルとの間に,はたしてどのような相異があるのか,また潰瘍のあらゆる時相について,どこまで的確に良悪性の診断ができるか,胃内視鏡診断学に対する要求は一段とたかまってきたものといえるし,これらの所見を臨床において確実に把握するためには,原点に立ちかえって潰瘍の内視鏡像を詳細に分析して行く必要性に迫られている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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