胃と腸8巻9号

1973年09月発行

症例

Borrmann Ⅰ型進行癌を思わせた胃好酸球性肉芽腫の1例

著者： 田中照二¹ 桝田忠己¹ 種蔵巽² 小林正木² 庵谷実³ 木内康人³

所属機関： ¹東京慈恵会医科大学第3病院消化器内科 ²湘南福祉協会・湘南病院内科 ³湘南福祉協会・湘南病院外科

ページ範囲：P.1253 - P.1257

　胃の好酸球性肉芽腫については，本邦においても多くの報告^1)～19)が認められるが，筆者らは最近，胃X線写真および内視鏡所見上Borrmann Ⅰ型の進行癌を思わせた比較的大きな胃の好酸球性肉芽腫の1例を経験したので報告する．