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文献詳細

雑誌文献

胃と腸9巻10号

1974年10月発行

今月の主題 症例・研究特集

症例

特異な食道所見を呈したSjögren症候群の1例

著者: 近藤元治1 西垣逸郎1 今西仁1 中西和夫1 中西善夫1 酉家進1 細川計明1 川井啓市2 増田正典1

所属機関: 1京都府立医科大学増田内科学教室 2京都府立医科大学公衆衛生学教室

ページ範囲:P.1249 - P.1254

文献概要

 膠原病における食道病変は,強皮症(PSS:progressive systemic sclerosis)において,最も報告が多くみられ,全身性エリテマトーデス(SLE:systemic lupus erythematosus)においても,それに近い病変のあることが知られている.その多くは,平滑筋の機能異常または結合織増殖に一部基因する嚥下障害を主訴とし,X線的に食道の拡張,緊張低下,蠕動の減少あるいは消失,造影剤の通過時間の遅延および停滞が証明されている.

 一方,Sjögren症候群は,眼球乾燥(keratoconjunctivitis sicca),口腔内乾燥(xerostomia)のsicca syndromeに,膠原病の合併する疾患で,唾液分泌量減少による嚥下障害を訴えることが多いが,その食道病変については,国の内外を問わず,報告は皆無に等しい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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