文献詳細
今月の主題 症例・研究特集
症例
文献概要
多発性早期胃癌の症例は,最近増加しており,しかもかなり高い頻度で術前診断されるようになってきている.私どもは,胃角上部のⅡa型早期胃癌の発見が動機になり,他に病変の存在をX線的,内視鏡的に検討を加え,胃角上部のⅡaに連らなって前壁にⅡc,角部後壁にⅡc,前庭部後壁大彎寄りに比較的小さなⅡc,それよりやや口側の前庭部大彎にⅡcを発見診断できた多発性早期胃癌と,前庭部小彎前壁および胃体部後壁に異型上皮を合併する1例を経験したので,ここに若干の考察を加えて報告する.
症例
患 者:大○和○ ♂ 69歳
主 訴:1年半位前より胃部不快感および空腹時心窩部痛を時々感じる.
既往歴:2年前に肺結核.
入院時所見:胸部X線写真にて右肺尖部に結核性硬化性陰影を指摘できる.血圧は150~90(右)でほぼ正常.血沈1時間値2,血液一般検査にて,赤血球数478×104,血色素量15.4g/dl,Ht 48%,白血球数7,400,生化学,肝機能検査は異常を認めない.腎機能検査,心電図も異常を認めない.X線精密検査2回終了翌日の白血球数は8,300と異常を認めていない.検便潜血反応は陽性で,胃液検査は無酸.
症例
患 者:大○和○ ♂ 69歳
主 訴:1年半位前より胃部不快感および空腹時心窩部痛を時々感じる.
既往歴:2年前に肺結核.
入院時所見:胸部X線写真にて右肺尖部に結核性硬化性陰影を指摘できる.血圧は150~90(右)でほぼ正常.血沈1時間値2,血液一般検査にて,赤血球数478×104,血色素量15.4g/dl,Ht 48%,白血球数7,400,生化学,肝機能検査は異常を認めない.腎機能検査,心電図も異常を認めない.X線精密検査2回終了翌日の白血球数は8,300と異常を認めていない.検便潜血反応は陽性で,胃液検査は無酸.
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