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文献詳細

雑誌文献

胃と腸9巻10号

1974年10月発行

文献概要

胃と腸ノート

胃潰瘍癌のレントゲン像(8)

著者: 安井昭1

所属機関: 1順天堂大学医学部消化器外科

ページ範囲:P.1264 - P.1264

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〔症例4〕S. M. 51歳(♂)

 Ⅱa+Ⅱc型様.Ul-Ⅲ-Ca(pm).

 この例は隆起性病変をともなった潰瘍を母地とすると思われる興味ある症例である.

 図1は肉眼写真である,幅のある比較的深い三角形をした陥凹に向って太い皺襞があつまり,特にその後壁および小彎方向からの皺襞の断端は棍棒状に断裂している.また幽門側全域をとりかこむ太い腸詰め様の皺襞はあたかも万里長城型を呈し,幽門洞部と胃角部を画然と境している.いわゆるⅡa+Ⅱc型を呈してはいるが,もはや早期癌の範疇に入れられる所見ではない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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