文献詳細
文献概要
胃と腸ノート
直視下生検と粘膜下血腫
著者: 別宮啓之1 鈴木茂1 竹本忠良1
所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター
ページ範囲:P.1270 - P.1270
文献購入ページに移動患者は48歳の家婦で,主訴は心窩部痛と,腹部膨満感,既往歴・家族歴にも特記すべきことなく,外来の胃レ線検査でも特に異常を指摘されていない.また,出血時間凝固時間,プロトロンビン時間,血小板数も異常なく,胃炎精査のため内視鏡検査を施行した.使用機種はFGS-BL,鉗子は食道生検用の孔開き鉗子を使用.胃粘膜所見は中等度萎縮性胃炎で急性炎症の所見はなく,萎縮境界は明瞭で閉鎖型Ⅲを呈していた.噴門側胃炎検討のためスコープを反転し,図1のような所見を得,同部(食道胃接合部より約2cm穹窿部側)より鉗子生検を施行した.
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