文献詳細
今月の主題 症例・研究特集
症例
多発性十二指腸小腸結核の1例
著者: 原口幸昭1 椎崎敏臣1 岡留健一郎1 古沢元之助2 清成秀康2
所属機関: 1福岡市早良病院胃腸科 2国立九州がんセンター
ページ範囲:P.1277 - P.1282
文献概要
症例
患 者:三〇マ○ 56歳 女
主 訴:腹痛および便秘.
家族歴:父が67歳で吐血死.
既往歴:26歳のとき肺炎に罹患.50歳のとき虫垂切除術をうける.
現病歴:約3年前から軽い腹痛があったが最近次第に強くなり,全身倦怠感,食欲不振を自覚するようになった.嘔吐はない.便通は1日1行であるが固い便が少しずつ出るのみで排便の満足感がない.胃レ線検査を行なったところ十二指腸下行脚に軽い狭窄を認めたので(図1a,b)更に精査を行なった.
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