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文献詳細

雑誌文献

胃と腸9巻10号

1974年10月発行

文献概要

今月の主題 症例・研究特集 研究

胃のいわゆる隆起性異型上皮の臨床細胞学的検討

著者: 武田鉄太郎1 山形淳1 磯野晴一1 高相和彦1 佐藤満雄1 佐藤栄一2 石岡国春3

所属機関: 1宮城県立成人病センター 2東北大学医学部病理学教室 3東北大学医学部山形内科教室

ページ範囲:P.1307 - P.1312

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 1960年代半ば以降,胃の隆起性病変に関する病理組織学的検索が進むにつれて,良性悪性の境界領域病変と考えられるいわゆる異型上皮という概念が登場し1)~8),臨床的にも種々の検討が行なわれるようになった.臨床細胞診の分野でも1970年頃から異型上皮の細胞像についての研究成果が盛んに発表されるようになり9)~18),異型上皮の組織診と細胞診が高い合致率を示したという報告もみられるようになった16)18)

 胃隆起性異型上皮由来の細胞パターンに関する諸家の報告をみると,核は長楕円形で細長く,大型核はみられない,核クロマチンは微細均等分布を示す,細胞は重積性著明で,散在傾向に乏しい等の点でほぼ一致している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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