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文献詳細

雑誌文献

胃と腸9巻10号

1974年10月発行

今月の主題 症例・研究特集

研究

So-called “Brown Bowel”―病理学的研究とその本態について

著者: 森脇昭介1 越智脩2

所属機関: 1国立松山病院研究検査科 2愛媛大学理学部生物学教室

ページ範囲:P.1327 - P.1335

文献概要

 Melanosis coliの名称で呼ばれている結腸,直腸粘膜の褐色色素沈着に関する最初の記載はBillard(1825)またはCruveilhier(1829)によるといわれ,本邦でも服部(1915),田中(1941)の詳細な研究をはじめ,多数の報告をみるが,なお不明の点が多い.

 本症は偶然手術材料または剖検時発見される程度で,臨床症状を呈することもなく,病的意義がないため注目されていない.しかし,最近大腸ファイバースコープの普及に伴い,生体で発見する機会が増し,その報告例(田島ら1967,酒井ら1971,饒ら1972)も増加してき

た.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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