文献詳細
文献概要
今月の主題 症例・研究特集 研究
吐血を主訴とした広汎な急性ビラン性食道炎の経過観察―食道色素撒布法(ルゴール法)の応用
著者: 赤坂裕三1 酉家進1 橋本睦弘1 木本邦彦1 井田和徳2 川井啓市3
所属機関: 1京都府立医科大学第3内科学教室 2岐阜歯科大学内科学教室 3京都府立医科大学公衆衛生学教室
ページ範囲:P.1339 - P.1343
文献購入ページに移動症例
〔症例1〕患者:佐○木 ○ 61歳 男子
元来,大酒家にて既往歴では6年前に十二指腸潰瘍の診断を受けており,6ヵ月前には少量の吐血を認めたという.家族歴にも特記すべきことはない.現病歴としては,昭和48年3月13日夜,突発した心窩部痛と約50mlのコーヒー様残渣物を吐出し,翌14日早朝にもほぼ同量の再吐血を認め入院した.
掲載誌情報