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今月の主題 膵疾患の展望(1)―膵炎を中心に 主題
膵疾患の臨床生化学的検査
著者: 竹内正1 神津忠彦1 竹本忠良1 竹内利行2 杉村隆2
所属機関: 1東京女子医科大学消化器内科 2東京大学医科学研究所癌生物研究部
ページ範囲:P.1387 - P.1393
文献購入ページに移動Davenportの“Physiology of the Digestive Tract”によると,ネズミの膵組織は0.2gのたんぱく量であるが,1日に0.4gの膵酵素を合成し,分泌しているという.すなわち膵自体のもつたんぱくよりも多くのたんぱくを合成している.実験的にはラベルしたアミノ酸を注射すると,1分以内に膵外分泌細胞内のリボゾーム上にキモトリプシノーゲンとしてあらわれ,5分以内に膵酵素の前駆物質としてラベルされ,36分で分泌顆粒の中に酵素として存在し分泌状態となる.このことは臨床的には,75Se-メチオニンによる膵のシンチグラフィーのときによく観察される.
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