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文献詳細

雑誌文献

胃と腸9巻11号

1974年11月発行

文献概要

今月の主題 膵疾患の展望(1)―膵炎を中心に 主題

膵疾患の病理―急性膵炎を中心に

著者: 林活次1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部病理学

ページ範囲:P.1407 - P.1420

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 一般に膵炎といわれている疾患は大きく分けて急性膵炎と慢性膵炎とに分けられるが,一般に急性膵炎といわれている疾患概念は学者によりその内容が若干異なり,膵壊死や出血壊死を含めて一括して急性膵炎といっている人もある.著者は病理形態学的に急性間質性(化膿性)膵炎・膵壊死・出血~出血壊死等はそれぞれ発生原因・発生機序も異なるので別個に取扱った方がよいと考え,急性膵障害あるいは“いわゆる”急性膵炎と呼称している.一方,慢性膵炎も学者によりいろいろで,膵線維症,膵硬変症,石灰化膵炎(膵石症)を含めているものと別個に取扱っている学者とある.著者は発生原因・発生機序も異なる点があるので別個に取扱い,慢性膵障害あるいは“いわゆる”慢性膵炎と呼んでいる.

 今回与えられたテーマ“膵炎を中心とした膵疾患の病理”の内容は極めて広範で到底与えられた紙面で全てを述べることができないので,今回は次の問題について著者の考えを述べてみたい.忌憚のないご批判を賜りたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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