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文献詳細

雑誌文献

胃と腸9巻11号

1974年11月発行

今月の主題 膵疾患の展望(1)―膵炎を中心に

主題症例

ホルモン産生性膵島腫の5症例

著者: 丸山雄造1 苅部徳郎2

所属機関: 1信州大学附属病院中央検査部 2信州大学附属病院医学部第1外科学教室

ページ範囲:P.1429 - P.1435

文献概要

 膵島は数種の異なるホルモンを産生する細胞から成り,そこに生ずる腫瘍にはホルモン産生能を保持して臨床的に特有なホルモン過剰症を顕わす症例も稀でない.先ず1927年Wilder et al.がインシュリン産生β細胞腫を報告,手術的摘除により完治せしめ得る事から症例の報告が次第に増して来た.続いて1955年Zollinger,Ellisonは多発性胃潰瘍と胃液亢進を主症状とするいわゆるZollinger-Ellison症候群を呈する非β細胞腫を報告,後にガストリン産生亢進が認められた.他にグルカゴン産生α細胞腫の症例や,又膵島細胞とは直接の関係は明らかでないが,セロトニン産生のカルチノイド症例等も確認されている.本学中央検査部病理検査室で経験された膵島腫瘍の手術摘出症例8例から数例を選び報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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