文献詳細
研究
出血性びらんの内視鏡的ならびに文献的考察
著者: 青野義一1 竹添和英2 城島嘉昭2 大原毅2 三芳端2 田中大平2 鵜川四郎3 山口重雄3 黒坂判造4 相馬智5 城所仂6
所属機関: 1宮城県小牛田町立中埣診療所 2東京大学医学部附属病院分院外科 3西湘消化器病研究会 4東京都板橋区くろさかクリニック 5杏林大学外科 6順天堂大学消化器外科
ページ範囲:P.1455 - P.1460
文献概要
出血性びらんの内視鏡的観察については,1939年Schindler4)がこれを詳細に記述している.即ち出血性びらんは,新しいかつ重要な疾患であることを強調し,Mucosal Hemorrhage,Hemorrhagic erosion,およびPigment spotに分類しその症例を述べているが,この業績が35年前に発表されたこと,およびその卓越した内容は,今日なお我々に感動大きなものを与える,同様に,Fodden5)も胃・十二指腸潰瘍に合併する出血性びらんについて述べている.このほか,AGMLとアルコール,種々な薬剤,または中枢神経系疾患との関連を論じた報告は,まさに枚挙にいとまがない.
掲載誌情報