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文献詳細

雑誌文献

胃と腸9巻12号

1974年12月発行

今月の主題 膵疾患の展望(2)―膵炎を中心に

主題

膵疾患の展望(2)―膵癌診療の現状

著者: 常岡健二1

所属機関: 1日本医科大学第3内科

ページ範囲:P.1516 - P.1518

文献概要

 膵が消化器系のうちでも後腹膜に位置し,しかも薄い実質臓器であるがゆえに,他の臓器と異なり癌を発生しても,これを機能や形態の上で把握することが大変むずかしいものとなっている.筆者の経験でもおよそ膵癌の早期診断にたとえ,まぐれにせよ成功したことがない.胃腸管の癌が方法的には早期に十分な診断と治療ができる段階に到達したのに比べて,膵を中心とする肝・胆・膵系癌にいまだしの感が深い.しかし近年における諸検査法の進歩と普及から,これらに対する有力な手掛りを得たことは事実であり,今後の発展如何ではかなりの期待をもてそうである.

 以下,膵癌診療の現状のあらましを述べるにとどめたいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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