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文献詳細

雑誌文献

胃と腸9巻12号

1974年12月発行

文献概要

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質疑応答

著者: 竹添和英1

所属機関: 1東京都職員共済組合青山病院外科

ページ範囲:P.1584 - P.1584

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〔質問〕

 Ⅱb(類似Ⅱb)の内視鏡的拾い上げ方について教えて下さい.〔高知 S〕

 Ⅱbの内視鏡診断は筆者自身の課題でもあるので,とても納得いただける解説はできない.多数の症例報告などにみられる記載に2)~5),自験例を加え簡単にふれてみたい.Ⅱbにも百態があって特異的な所見というものはないが,Ⅱb部分に共通あるいは頻発する内視鏡像には次のものが挙げられる.Ⅱb面には斑状発赤と褪色ないし変色が不規則に混在し,粗褪またはやわらかな凹凸を示し大小不同の顆粒の散在することが多い.また淡い粘液の付着や小出血がしばしば認められる.このような変化の境界は明瞭に区画されている場合と不明瞭なことがあるが,全体としては輪郭性のはっきりしないのが特徴ともいえる.病変部の壁の伸展性はよいが,送気量の調節や蠕動のある時相に,ごく軽度の変形あるいは伸展のアンバランスが観察されることがある,Ⅱb病巣を経時的に観察する揚合に,これら所見はかなり変りやすいが,同一部位に幾つかの要素の出没することは重要な点である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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