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文献詳細

雑誌文献

胃と腸9巻2号

1974年02月発行

胃と腸ノート

Gastric Diaphragm

著者: 竹本忠良1 高瀬靖広1

所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター

ページ範囲:P.210 - P.210

文献概要

 Gastric diaphragm1)という言葉をきいた人はずいぶん多いと思う.duodenal diaphragm2)というのもある.Bockusにはprepyloric septum,Demlingらの内視鏡の本3)にはAntrummembranとあるし,またCongenital antral membrane4)という論文も2,3知っている.

 Gastric diaphragmとは要するに胃の幽門洞に“膜”が存在するという先天性の奇形である.その膜は粘膜下層とそれを両側からおおっている粘膜とからなっている.時には粘膜筋板もふくまれている.それが存在する部位は幽門輪のこともあるが,しばしばprepylorusにあって,pylorusから1.5~7.0cmの部位の範囲にあり,とくに1.5~2.5cmに認められることが多い.prepyloric septumとかantral membraneといった同義語はそれを現わしている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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