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文献詳細

雑誌文献

胃と腸9巻3号

1974年03月発行

文献概要

技術解説

内視鏡的ポリペクトミーの実際

著者: 竹本忠良1 中村光司1 生沢啓芳1

所属機関: 1東京女子医大消化器病センター

ページ範囲:P.333 - P.339

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 近年,内視鏡は器械自体の進歩とともに,それを操作する技術の工夫がなされた結果,消化器病診断に大きな向上をもたらした.最近では,さらに飛躍して「内視鏡を利用した治療」へとその領域を拡大してきた.

 内視鏡直視下における消化管ポリペクトミーがその代表的なものの一つとしてとくに注目をあびている.本邦におけるファイバースコープ直視下のポリペクトミーの歴史を振り返ってみると,常岡,内田ら1)2)の発表を嚆矢としている.即ち生検鉗子を利用した押し切り法に始まって,ループワイヤーによる絞断法へ進んだ.さらに丹羽3)らによって高周波によるポリペクトミーの試みがなされた.われわれも緊急内視鏡検査時行なった出血胃の電気的緊急止血法4)5)から始まり,高周波応用によるポリペクトミー6)~8)へ進んだ.そのほか北大の並木らは潰瘍の局注法を応用してポリープの脱落を企てている.また,城所9)らの冷凍法によるポリープの自然脱落法も工夫されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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