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症例
Ⅱa+Ⅱc早期癌に良性潰瘍と良性ポリープを合併した多発病変の1例
著者: 原口幸昭1 椎崎敏臣1 岡留健一郎1 清成秀康2
所属機関: 1福岡市早良病院胃腸科 2国立病院九州がんセンター放射線科
ページ範囲:P.377 - P.383
文献購入ページに移動主訴:空腹時上腹部痛
家族歴,既往歴:ともに特記すべきことなし.
現病歴:約2年前より主として空腹時に上腹部痛があり,最近になって痛みの回数が増してきたため本院を受診した.胃レ線および内視鏡検査を施行したところ,胃体上部に潰瘍が認められたので外来で加療を行ないながら経過観察しているうち,さらに第2回目の精密検査で胃体下部および幽門部にも後で述べるような病変が新らしく見つかり,入院の運びとなった.食欲は良好で体重減少もなく,便通は1日1行,規則的である.
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