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文献詳細

雑誌文献

胃と腸9巻3号

1974年03月発行

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編集後記 フリーアクセス

著者: 常岡健二

ページ範囲:P.391 - P.391

文献概要

 本号の特集として,内視鏡的ポリペクトミーがとりあげられた.ポリペクトミーの対象としてはスコープの到達する所ならばどこでも可能になったが,主対象は胃と大腸になる.もともと,直腸やS状結腸下部のポリープに対しては従来の直達鏡を用いて切除ないし焼灼法が行なわれていたことであり,いまさらこれを胃や深部大腸に応用できるようになったとしても別に驚くにあたらない.むしろファイバースコープという有力な武器が与えられた恩恵を感謝する気持で一杯である.

 さて,ポリープを切除することの可否について,これが安全な方法で行なわれ,しかも患者の苦痛や負担が軽くてすむならば,むしろ積極的な方法として選ばれて然るべきであろう.従来のポリープの前癌変化としての意義が小さくなった今日,敢えて開腹手術を行なうことには躊躇するにしても,内視鏡的ポリペクトミーには抵抗は余りないものと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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