文献詳細
今月の主題 意外な進展を示す胃癌
主題
X線像の推移からみたスキルスの伸展障害に関する知見
著者: 笹川道三1 岡崎正敏1 高杉敏彦1 牛尾恭輔1 木下昭雄1 松江寛人1 土井偉誉1 市川平三郎1 萩原健一2 山田達哉2 山本鼎3 堀越寛3
所属機関: 1国立がんセンター放射線診断部 2国立がんセンター集団検診研究部 3独協医科大学放射線科
ページ範囲:P.445 - P.454
文献概要
一方,最近10年来のX線および内視鏡的診断技術の向上により,上述の困難性が以下のようなかたちで取り除かれつつある現状である.すなわち,病変は正しく捉えながら,初期の診断未熟の時期に良性と診断されたものや,良悪性の鑑別が困難であったものの追跡,あるいは胃生検まで含めてがんと確診したにかかわらず手術を拒まれたものの追跡により,早期胃がんやある種の進行がんの経過が次第に解明されてきた事実もある.
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