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文献詳細

雑誌文献

胃と腸9巻4号

1974年04月発行

文献概要

胃と腸ノート

色素撒布法を応用した十二指腸球部粘膜の微細観察(2)―十二指腸潰瘍周辺の絨毛像について

著者: 中島正継1 川井啓市1

所属機関: 1京都府立医科大学公衆衛生学教室

ページ範囲:P.526 - P.526

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 前回は直視型upper GI endoscope(GIF-D)に色素撒布法を応用した十二指腸球部粘膜の絨毛単位での微細観察方法について述べたが,今回はその方法による球部潰瘍周辺の観察について述べる.

 図1は0.2%インジゴカルミンを撒布した球部潰瘍辺縁の絨毛像で,前回に示したほぼ正常な絨毛像に比し,絨毛は浮腫状,大小不同の円形または類円形を呈し,中心には顆粒状の著明な発赤を認める.我々はこのような像がサケやマスの卵の集まりである「イクラ」に似ていることから「イクラ型」絨毛像と呼んでいる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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