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今月の主題 症例・研究特集 症例
Borrmann Ⅱ型進行癌を思わせた胃穹窿部のReactive lymphoreticular hyperplasiaと癌の合併例
著者: 尼川紘史1 森藤清輝1 伊藤一郎1 島筒志郎1 松村豪晁1 横山吉宏1 林雄三2
所属機関: 1広島大学医学部第1外科 2広島大学医学部第2病理学教室
ページ範囲:P.587 - P.591
文献購入ページに移動以前筆者らは幽門部のび漫扁平型を経験し,経時的に内視鏡で追求したものを本誌に報告しているが4),最近胃穹窿部癌に合併したいわゆる限局肥厚型とみなされる1例を経験した.胃癌とRLHとの合併例は幽門前庭部における数例が報告されているが3)4)5)6)7)8),噴門部における合併例の報告はない.RLHについては,その組織発生および病変の拡がり等に関して必ずしも明確な枠付けがなされておらず,特に癌との関係では一般に癌に伴ってみられる反応性リンパ球浸潤といわゆるRLHをいかにして区別するかという問題がある.この点を充分に老慮しつつ今回経験した症例を報告する.
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