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今月の主題 胃を除く上腹部腫瘤の診断
主題
文献概要
患者が上腹部に腫瘤を訴えてきた場合,それに対しては従来触診や各種レ線学的検査,更には内視鏡的検査などが行なわれていた.そしてその技術の進歩もめざましく,臨床分野において高く評価されてきたことは周知のとおりである.しかし近年核医学の急速な進歩により放射性核種(R. I.)を用いた診断技術もこの上腹部腫瘤の診断に大切な役割を果すようになってきた.時にはこの方法で決定的な診断がつくこともあるほどである.ここでは胃を除く上腹部全般の診断分野における核医学的手法の有用性についての概略を述べるとともに,幾つかの症例を呈示したい.
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