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文献詳細

雑誌文献

胃と腸9巻6号

1974年06月発行

文献概要

今月の主題 胃を除く上腹部腫瘤の診断 症例

多発性粘膜下囊腫を伴ったⅡc型早期胃癌の1症例

著者: 山形紘1 立川治俊1 伊藤喜和1 池田卓1 柴田宏覚1 伊東正一郎1 知念功雄1 浅木茂1 野崎公男1 白根昭男1 小檜山満雄1 久道茂1 洞口有成1 五味朝男1 望月福治1 上野恒太郎1 石岡国春1 大柴三郎1

所属機関: 1東北大学医学部山形内科

ページ範囲:P.771 - P.778

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 従来,胃良性腫瘍のうち胃囊腫は比較的稀な疾患とされていたが,近年胃疾患の診断が容易となるとともに報告が散見されるようになり,びまん性の多発性囊腫,なかでも胃粘膜下層に多発性囊腫をもちながらその表層粘膜に癌を伴った興味ある症例が報告されるようになった.

 われわれは胃集団検診によって発見された,粘膜表面にⅡc型早期胃癌を伴なった多発性胃壁内囊腫と胃ポリープが併存していた興味ある症例を経験したので報告するとともに,いささか考察を加えてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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