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文献詳細

雑誌文献

胃と腸9巻6号

1974年06月発行

今月の主題 胃を除く上腹部腫瘤の診断

症例

Ⅱc型早期胃腺類癌の1例ならびに文献的考察

著者: 鮫島美子1 水野孝子1 笹川美年子1 竹村宏1 渡辺明敏2 永松正宇3

所属機関: 1関西医科大学第2内科 2関西医科大学第2病理 3関西医科大学外科

ページ範囲:P.783 - P.788

文献概要

 胃に原発する扁平上皮癌(類表皮癌)ないし扁平上皮癌と腺癌の混在する腺類癌(類腺癌,腺棘皮細胞癌)は,比較的稀な疾患とされており,これまでに諸外国の症例を含めて115例報告されている.いずれの症例もその診断は手術または剖検により発見された進行癌であるが,今回私どもは胃内視鏡検査でⅡc型早期胃癌と診断し,生検所見ではAdenocarcinoma tubulareで明らかな扁平上皮様分化形態を示さなかったが,術後の胃組織学的検索の結果,腺類癌と診断した1症例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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