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文献詳細

雑誌文献

胃と腸9巻6号

1974年06月発行

文献概要

短報

低緊張性十二指腸造影用ゾンデの改良―迅速挿管のために

著者: 納利一 堀雅英 入佐俊昭

所属機関: 1鹿児島大学医学部第2内科

ページ範囲:P.801 - P.801

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 低緊張性十二指腸造影では,まずゾンデを十二指腸まで挿入することが必要であるため,種々の迅速挿管法が報告されており,柿崎ら1)により本誌にも紹介されている.特にガイドワイヤーの応用により,ゾンデを自然に嚥下させるのに比べて,挿管に要する時間が著しく短縮された.

 しかし,われわれの調べた範囲では,ゾンデとしては単管が用いられており,ガイドワイヤーと造影剤は同一の管を共用している.従来われわれも単管とガイドワイヤーの組合せによる挿管を行なってきたが,この場合次のような問題点があった.①挿管の途中で造影剤の試し注入を行なったり,胃液や胃内の空気を吸引したりする場合,その都度ガイドワイヤーを抜去しなければならなかった.②ガイドワイヤーの滑りを良くするために潤滑剤を使用することがあるが,そのために造影剤を汚す恐れがあった.③操作しやすいようにゾンデの体外に出る部分を長くするためには延長チューブが必要であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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