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今月の主題 盲腸・上行結腸の診断 主題
大腸憩室病の診断―とくに,左側および右側性憩室病を比較して
著者: 吉川保雄1 勝田康夫1 織田貫爾1 佐々木輝男1 白壁彦夫1 金沢寛2
所属機関: 1順天堂大学医学部内科 2順天堂大学医学部病理
ページ範囲:P.855 - P.863
文献購入ページに移動憩室病の定義と分類
元来,憩室diverticulumは単発性憩室single diverticulumを意味し,通常,2個以上の非炎症性・多発性憩室は憩室症diverticulosisとよばれている.炎症症状の明らかなものは,数の如何を問わず,憩室炎diverticulitisである.しかし,実際には,憩室(症)と憩室炎との鑑別がかなりむずかしいため憩室(症)と憩室炎を含んだ憩室病diverticular diseaseという名称がしばしば用いられている.憩室病という取り扱いならそう神経質になることはいらない.
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