icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸9巻7号

1974年07月発行

症例

胃の原発性早期リンパ肉腫の1例

著者: 内多嘉具1 近藤祥昭2 原田英雄2 三宅靖彦2 河内光男2

所属機関: 1岡山大学医学部中央検査部 2岡山大学平木内科

ページ範囲:P.925 - P.930

文献概要

 従来より胃の悪性リンパ腫については,全身性系統的に発生した悪性リンパ腫の一部分症として,胃に発生したものと,胃粘膜のリンパ細網組織より発生したいわゆる胃原発性悪性リンパ腫とは一応区別して考えられてきた.

 臨床診断面では最近の医療器械の改良と診断技術の飛躍的向上にもかかわらず,胃の悪性リンパ腫は胃癌および胃潰瘍との鑑別,病理組織学的には未分化癌およびreactive lymphoreticular hyperplasia(RLH)などとの鑑別が問題とされ,発生頻度が少ないことと相まって,術前診断が困難な病変とされている,最近筆者らは胃X線,胃内視鏡,胃生検,生検細胞診,リンパ管造影などにより,胃原発性リンパ肉腫と診断しえた症例について報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら