文献詳細
症例
胃の原発性早期リンパ肉腫の1例
著者: 内多嘉具1 近藤祥昭2 原田英雄2 三宅靖彦2 河内光男2
所属機関: 1岡山大学医学部中央検査部 2岡山大学平木内科
ページ範囲:P.925 - P.930
文献概要
臨床診断面では最近の医療器械の改良と診断技術の飛躍的向上にもかかわらず,胃の悪性リンパ腫は胃癌および胃潰瘍との鑑別,病理組織学的には未分化癌およびreactive lymphoreticular hyperplasia(RLH)などとの鑑別が問題とされ,発生頻度が少ないことと相まって,術前診断が困難な病変とされている,最近筆者らは胃X線,胃内視鏡,胃生検,生検細胞診,リンパ管造影などにより,胃原発性リンパ肉腫と診断しえた症例について報告する.
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