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文献詳細

雑誌文献

胃と腸9巻8号

1974年08月発行

文献概要

今月の主題 胃潰瘍の最近の問題点 症例

多発性胃平滑筋腫の1例とその文献的考察

著者: 石井敏勤1 星和夫1 村上忠重1 光永慶吉2 杉山昭次3

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部第1外科 2東京医科歯科大学医学部第1内科 3東京医科歯科大学医学部放射線科

ページ範囲:P.1049 - P.1053

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 最近胃のX線及び内視鏡診断技術の進歩に伴い,胃粘膜下腫瘍の発見ならびに鑑別診断は非常に向上して,その報告例も数多くなり,稀有なものとはいえなくなっている.

 特に胃平滑筋腫は,胃に発生する良性腫瘍のうちではポリープに次いでその頻度が高いが,その大多数が単発例であり,多発例は比較的稀である,これに反して悪性リンパ腫は一般に多発することが多いため,臨床上多発性粘模下腫瘍を認めた場合に,われわれはまず悪性リンパ腫を考えるのが通例である.稀に多発せる平滑筋腫に遭遇した場合に,治療方針決定上この両者の鑑別診断が,重要であるにもかかわらず,甚だ困難なことが多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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