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文献詳細

雑誌文献

胃と腸9巻8号

1974年08月発行

文献概要

今月の主題 胃潰瘍の最近の問題点 症例

球部多発性Brunner腺腺腫・胃迷入膵および球部潰瘍瘢痕を合併した症例

著者: 朝倉均1 石井裕正1 森下鉄夫1 森田證1 日比紀文1 土屋雅春1 関惇2 平松京一3 入久巳4

所属機関: 1慶応義塾大学医学部内科学教室 2慶応義塾大学医学部外科学教室 3慶応義塾大学医学部放射線診断部 4慶応義塾大学医学部中検病理

ページ範囲:P.1055 - P.1059

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 十二指腸鏡の発達は目ざましく,十二指腸潰瘍・乳頭部病変・逆行性胆膵管撮影による胆膵病変などが明らかにされてきている.

 十二指腸球部の隆起性病変1)は悪性のものは稀で,多くは良性のものであるために胃に比べてあまり興味がもたれていない.著者らは,胃幽門大彎側にbridging foldを伴った隆起性病変と十二指腸球部に山田分類Ⅲ~Ⅳ型の多発性隆起性病変を伴った症例を経験し,手術により胃粘膜下腫瘤は迷入膵であり,十二指腸球部病変はBrunner腺腺腫と判明した症例につき,十二指腸鏡検査と選択的腹腔動脈撮影の成績を含めて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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