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文献詳細

雑誌文献

胃と腸9巻8号

1974年08月発行

文献概要

今月の主題 胃潰瘍の最近の問題点 症例

胃囊胞の2例と本邦報告例に関する文献的考察

著者: 谷昌尚1 島津久明1 小堀鷗一郎1 笹本和啓2 丹羽寛文2

所属機関: 1東京大学医学部第1外科 2東京大学医学部第1内科

ページ範囲:P.1067 - P.1073

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 胃囊胞は稀な疾患であり,しかも本症として文献上に報告されている症例には病理組織学的にさまざまな症例が含まれている,著者らはこれまでに2例の手術症例を経験したので,これらの症例について報告するとともに,自験例を含めて調査しえた58例の本邦報告例を対象として文献的考察を加えてみたい.

症例

 〔症例1〕39歳男子(病歴番号 730093)

 既往歴:特記すべきことなし

 家族歴:父方親族に多発性骨髄腫2例,S. L. E. 1例.

 現病歴:生来健康であったが,昭和48年1月,胃集検

をうけた際に胃角部小彎に陰影欠損像を指摘された.東大第1内科において精査を行ない,胃囊胞の診断のもとに同第1外科に入院した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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