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質疑応答
異物使用(人体に使う金属はどのようなものがよいか)
著者: 飯野三郎1
所属機関: 1東北大学医学部整形外科
ページ範囲:P.217 - P.218
文献購入ページに移動実際的の観点からみると,Zieroldが1924年にCuの骨過剰形成促進性,Au,Ag,Pb,Al,Stelliteの低刺激性,更にFeおよび各種炭素鋼,Mg,Ni,Znなどの骨再生障害性を実験的にみている.このように単体金属を単独に用いるか,合金として用いるかにも問題があり,以前はAg線などを骨折締結に用いたが,引つぱり強度が弱く,その後,不銹鋼合金に代つている.往時の(今なお地方などで散見する恐るべき)金メッキ材料のごときは言語同断で,毒物を体内に包埋するに等しい.
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