icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科1巻3号

1966年06月発行

文献概要

臨床経験

O脚とX脚—慶大整形外科最近9年間の集計

著者: 北野正人1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部整形外科

ページ範囲:P.279 - P.285

文献購入ページに移動
 下肢形態異常の中でもO脚とX脚は日常臨床上しばしば遭遇する変形であるが,その定義は内反膝,外反膝がそれぞれ左右対称的にほぼ同程度に現われた場合とされている.しかし広義にO脚即ち内反膝,X脚即ち外反膝と解し記載されている諭文もある.又その原因に関してはBöhm(1928),Bragard(1927)らの研究以来先天性或は原発性の0脚,X脚として現われ,又くる病,内分泌異常,ポリオ,膝関節炎,外傷等によつて病的肢態を呈するに至るもの等様々である.本邦では昔からO脚を有する人の頻度が高いと云われ,又戦前から戦後数年間まではO脚とくる病との関連性は極めて密接なものであつたが,近年生活水準の向上と共に本症によるものは急速に減少の傾向にある.今回著者は昭和31年以降9年間に慶大整形外科外来を訪れ,O脚(内反膝),X脚(外反膝)と診断された患者について集計的観察を行なつた結果,いささかの知見を得たので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら