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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科1巻4号

1966年07月発行

文献概要

診療の経験から

関節形成術を成功させるために

著者: 河野左宙1

所属機関: 1新潟大学医学部整形外科

ページ範囲:P.371 - P.379

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はじめに
 関節形成術の起こりは,生命の保持のための顎関節強直に対する授動手術にはじまつたが,四肢関節の機能の再建のために行なわれる近代関節形成術はMurphy,Payr,Putti,Campbell,MacAusland,Baer,Thompsonら,そしてわが国では住田,神中らの業績に負うところが多く,これら先人によつて関節形成術はその基本となる手術適応,手術手技,後療法の原則が確立されたといえる.
 一方Judetらによつて開発された人工骨頭法は,股関節機能再建の画期的手術法として期待されたが,その手術成績の検討から,いまでは限られた大腿骨近位端の腫瘍や大腿骨頸部内側骨折非癒合例,両側股関節強直の特殊例などに対する治療法の一法として応用されているに過ぎない.変形性股関節症に本手術法を応用することについては,諸家の臨床経験の結果から,最近は一歩後退したとみられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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