icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科1巻5号

1966年08月発行

文献概要

手術手技

植皮術—2.有茎植皮術

著者: 諸富武文1

所属機関: 1京都府立医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.491 - P.500

文献購入ページに移動
 前回は皮膚移植の実施に際しての一般的注意事項および遊離皮膚移植術の術式について述べたが,これにひきつづき今回は有茎皮膚移植術の概略について記述してみたい.
 有茎皮膚移植法は皮膚とともに皮下脂肪も同時に移植できるので,特殊な部位,たとえば顔面,関節部にまたがる大きな植皮あるいは手の外科などで広い適応を持つている.一般に手術操作がやや複雑であり,また固定による患者の苦痛も時に見られるという難点はあるにしても特に複雑な新鮮外傷および深い瘢痕を切除した後などで,骨,関節,腱あるいは神経などが露出している場合などに対しては生着が最も確実で,しかも下部の重要組織との癒着がなくかつ皮片の収縮が少ないという諸点で広い適応をもち秀れた方法である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら