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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科1巻5号

1966年08月発行

文献概要

臨床経験

乳幼児の弾撥指について

著者: 宗近靖1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.533 - P.537

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 我々が日常比較的多く見かける乳幼児の手指の運動障害に弾撥指がある.1850年Nottaにより報告されて以来,その成因,治療に関して鍾々の報告がみられる.乳幼児弾撥指は靱帯性腱鞘の肥厚及び屈筋腱の紡錘状肥厚によりpulleyの相対的な狭窄が起り発症することは周知の事実である.しかしその成因に関しては現在尚多説があり,又治療に関しても適正な処置がとられていない現況である.
 今回慶大整形外科を訪れた,乳幼児弾撥指について最近7年間97症例118指について調査し,40症例50指の遠隔成績を知り得たので特にその成因並びに治療について若干の考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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