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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科1巻6号

1966年09月発行

文献概要

論述

いわゆるKantenabtrennungとシュモール軟骨結節

著者: 岩原寅猪1 土方貞久1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.556 - P.568

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はじめに
 いわゆるKantenabtrennung(以下K. Abtr.と略す)及びシュモール軟骨結節の病因,病態に関しては,すでに1920年代の病理学者Schmorlによる詳細なる観察を始めとして数多くの報告があるが,その臨床的意義に関しては今日まで深く考慮されることがなかつたようである.
 このことは,これらのものの病態に椎間板組織が関与することをみとめても,従来の椎間板ヘルニアとちがつて,直接後方の脊髄ないしは神経根を圧迫することが少なく,根症状のような明確な他覚的所見を欠くこととともに,後方ヘルニアに較べ頻度も少ないため深くかえりみられることかなかつたためと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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