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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科1巻6号

1966年09月発行

文献概要

質疑応答

大腿骨骨折の処置法—四頭筋の処置について

著者: 河野左宙1

所属機関: 1新潟大学医学部整形外科

ページ範囲:P.646 - P.648

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大腿骨骨折治療の原則と非観血的療法の成果
 大腿骨体部骨折の治療にあたり,それが正しく治療されたかどうかは正常の機能を損わずに骨折が治癒したかどうかという点にあると思う.このことは骨折を解剖学的に正しい位置に整復するのみでなく,関連運動器,特に膝関節の機能に何らの障害を残さず治癒せしめるということにある.膝関節などに障害が残ることが予測される時でも,これを最小限度に止めることが治療の要点であろう.大腿骨々折を観血的に取扱う場合,特にこの点に注意を払うことが大切であり,とりわけ骨折治癒の自然の過程をさまたげるような不適当な手術は厳に避けられねばならない.
 近時大腿骨々折に対する治療はKüntscher髄内釘の応用により一段と進歩を遂げ,最近では大腿骨骨折すなわちKüntscher法と考えられる傾向にさえある.この手術と後療法が理想的に行なわれる場合には問題はないが,実際には必ずしもそうではないようである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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