icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科1巻7号

1966年10月発行

文献概要

境界領域

ショックの治療

著者: 稲生綱政1 登政和1 内田久則1

所属機関: 1東大医学部第2外科

ページ範囲:P.682 - P.688

文献購入ページに移動
ショックとは
 ショックの治療について記する前にショックの概念を簡単に述べておこう.
 ショックと言うのはあくまでも臨床症状の一つで,その言葉の定義そのものまで確立されていないが,1948年アメリカの連邦学術会議ショック小委員会では,ショックを血管床容積と血流量の間に一定度以上の懸隔を生じた状態と言つている.すなわち,血管容積に比して循環血液量がひどく減少して循環障筈を起こした状態である.ショックも外力の侵襲に対する生体の反応の仕方で,必ずしも循環系のみの変化とは言えないが,外科臨床上では主なショック症状がやはり循環障害から来るものと見做し得るであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら