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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科1巻8号

1966年11月発行

文献概要

視座

日米Joint meetingに出席して感じたこと

著者: 片山良亮12

所属機関: 1東京慈恵会医科大学 2東急病院

ページ範囲:P.767 - P.767

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 今年の五月に日米Joint meetingが開かれたのを機会に,私は北アメリカと南アメリカを回つてきましたが,今回の学会で私が経験したり,考えたことを2〜3のべたいと思います.
 今回の学会で,日米の演題に1つの大きな相異がありました.日本側演題には基礎医学的なものが多く,アメリカ側はほとんど全部が純臨床的なものでありました.日本側は何んと言つても男ざかりの教授が多く,アメリカ側はほとんど全部が老成した方てありますから,演題に相異のあるのは当然でありましよう.ところで,アメリカ側は老成した方が多いだけに長年1つのテーマに取り組んで,多数の症例を集め,長年のfollow upをした成績の発表が多いのであります.これは事実の上に立つて物事を実証せんとするものでありましようが,これは言うべくして,なかなか実行のできないことであります.この点,われわれも心がけるべきことで,老成しないうちから材料を集積しておかなければできないことであります.小数例で,短期間のfollow upで自分の意見をはくようなことがあつてはならないと思います.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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