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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科1巻8号

1966年11月発行

文献概要

検査法

ニュージーランドで実施している脳性麻痺の早期診断法

著者: 城間寅夫1 荒井善美1

所属機関: 1国立身体障害センター

ページ範囲:P.853 - P.856

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いとぐち
 脳性麻痺(以下脳麻と略記する)を乳児期において適確に診断する事は必ずしも容易な事ではない.即ち「頸が坐らない」,「アンヨが出来ない」等の運動機能発達不全を主訴として来る乳幼児に対し,中枢性運動麻痺があるか否か(または精神薄弱の為の運動機能発達不全か)を予言する事は容易な事ではない.私は昭和40年ニュージーランドを旅行し,ニュージーランド方式とも言うべき診断法を学ぶ機会を得たので,ここに紹介したいと思う.
 脳麻児を早期に診断したならば当然これに続く適切な処置がなければならない.ニュージーランドにはVisiting Therapistと言うものがあつて,作業療法士が患児の家庭を定期的に訪問し,訓練や療育の指導をしている.我が国に於ては脳麻児の早期治療と言う事について,なお,道遠しの感があり,早期診断の意義についても事情を異にする他国とは,やや違つて来るかも知れない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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