icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科1巻8号

1966年11月発行

文献概要

質疑応答

膝関節痛についての考え方

著者: 渡辺正毅1

所属機関: 1東京逓信病院整形外科

ページ範囲:P.866 - P.867

文献購入ページに移動
I.関節の疼痛について
 疼痛には精神的要素が多いものもあり,正確につかみ難いことがある.ここでは感覚としての疼痛すなわち痛覚について考えよう.痛覚は疼痛神経によつて伝達される.
 関節の疼痛神経線維は,大部分線維関節包に,一部靱帯に分布し,少数の線維が血管の外膜に沿つて,或は独立に滑膜に達するのみで,滑膜絨毛内には疼痛神経の分布がなく,またメニスクスには少数の神経終末が発見されたが,関節軟骨には疼痛神経がない.したがつて関節のいたみは関節包,靱帯に由来するものと考えてよく,滑膜は疼痛に鈍感である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら