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論述
新鮮外傷の処置
著者: 水町四郎1 鈴木勝己2
所属機関: 1関東労災病院 2関東労災病院整形外科
ページ範囲:P.891 - P.898
文献購入ページに移動外傷の辿る運命はその半分が受傷時の外力によつて決定され,残る半分が治療に当る全部の人々の努力によつて決定される.どんなFollw upの成績が示されても予防に勝る治療はない.しかし,一たん外傷が起れば交通外易であれ,労働災害であれ初期治療によつて予後は決定づけられる.救急医に限らず,最初に外傷の処置に当る医師は,重大な使命を負つている.我々が外傷の障害認定に従事し後遺症状を見る際,初期治療が適切でらつたならば労働力をかくも無惨に破壊しなかつたであろうと初期治療そのものに対して憤りを感ずることもある.
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