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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科1巻9号

1966年12月発行

文献概要

診療の経験から

脊髄損傷患者痙性麻痺の治療経験

著者: 玉井達二1 後藤賢治1 今村雄彦1 小林忠功1 岡村岑生1 橋本広2 広田耕三3

所属機関: 1熊本大学医学部整形外科学教室 2熊本労災病院整形外科 3熊本労災病院理学療法部

ページ範囲:P.945 - P.949

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はじめに
 脊髄損傷は外傷中でも最も悲惨なものの一つではないでしようか.生命の予後は色々な治療の進歩で非常に良くなつて来ましたが,機能の予後は,どんなに努力しても受傷した時の脊髄の損傷の状態で左右され,その後の取扱いが悪ければ当然予後も更に悪くなります.一つの破綻が起ると取返しのつかない事にもなり,いわゆる累卵の危きにある様に思えます.
 脊損の患者を見ていますと,一般には受傷当初に失われた筋のtonusも,損傷された脊髄の処に反射弓のある反射以外の反射も現われて来ます.然しあるものでは筋のtonusも反射も出ず弛緩性麻痺のままで経過し,あるものでは筋のtonusも反射も異常に増強して痙性麻痺の状態になるものがあります.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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