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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科1巻9号

1966年12月発行

文献概要

臨床経験

手根管症候群の7例

著者: 新野徳1 井手正敏1 板東祐和1 田村大司1

所属機関: 1徳島大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.971 - P.978

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 手根関節屈側において手根骨と横手根靱帯(Lig. Carpi transversum)にかこまれた管腔の間を正中神経並びに浅指屈筋,深指屈筋等多数の腱が通つており,種々の原因によつてこの管腔に障害が起ると先ず正中神経が圧迫を受ける.従つて,これより末梢の正中神経の支配領域である手掌から母指,示指,中指並びに環指の橈側にかけて疼痛,知覚異常,知覚脱失,筋萎縮等が現れる.これらの疾患は手根管症候群として1911年Huntによつて始めて報告され,Cannon等(1916)によつて更に詳細に記載された.我々の教室でも昭和30年より10年間に7例の患者を経験したのでここにまとめて報告する.
 症例は女性が5例,男性が2例であり(第1表)左右別ては右4,左3例であつた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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